2013年10月26日土曜日

近くて遠い

10月26日、鵜の木の殺人事件現場。群がる記者たち。
2013年10月25日の昼近く、東京都大田区鵜の木の東急多摩川線鵜の木駅近くのアパートで、若い女の絞殺死体がみつかった。 午後3時すぎ、鵜の木上空あたりをヘリコプターがけたたましい騒音を撒き散らしながら何機も旋回を始めた。 現場から800mほどの我が家の周辺では、近所の人たちが、何事が起きたのかと空を見上げていた。 だが、その時間には殺人事件がテレビのニュースで流れていなかったので、住人たちは首をかしげるばかりだった。

 それから2時間ほどたって、我が家から4kmほど離れた川崎市・二子新地に住む友人から携帯にメールが来た。 「鵜の木のアパートで女が殺されたそうだ」。 きっとテレビが伝えたのだろう。 そうか、さっきのヘリ騒音はテレビか新聞の取材だったのか、と納得。 早速、もっと詳しい様子を知りたいと思って、現場まで400mほどのところにある行きつけの居酒屋のマスターに携帯メールを送った。 だが、彼はまだ事件を知らなかった。 逆に、教えてくれてありがとうと返信メールが来た。

 ふと、不思議だなあ、と思った。 情報源に近いからといって、情報が早く(速く)伝わるわけじゃないんだなと。 現場から4km離れている友人の方が400mしか離れていない友人より先に情報を知ることができたのだ。 ノロシや伝書鳩の時代ではないのだから当たり前なのだが。

 「近い」とか「遠い」の意味が混乱している時代に生きていることを、殺人事件であらためて感じいった。 そういえば、近くは高い、遠くは安い。 だから海外旅行に行く。 これは別の話か! 

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