最近、静岡県某所の人里離れた山道を歩いていたとき、急傾斜地の狭い畑で老婆が一人、野良仕事をしているところに出くわした。 「こんにちは」と声をかけたその時、周辺の暗い森の中から、こちらを窺っている、いくつかの視線を感じた。同時に、落ち葉の上を何人かが歩く「カサカサ」という微かな音が遠ざかっていった。
日本の過疎地域を研究する専門家や役人たちは、過疎集落の中でも、若者たちが消え、65歳以上の高齢者が住民の半数以上を占め、コミュニティとしての存続が危ぶまれるケースを「限界集落」と呼ぶ。
国土交通省の2006年調査では、全国に7878の「限界集落」が存在する。
海上保安庁の統計によると、日本は6852の島で成り立っているが、なんと、このうち6415は無人島だ。 知られざる島は意外と多いのだ。
近ごろ、「限界集落」とされる僻地で、老人の姿がいつの間にか増えたような気がするといった話を聞かないだろうか。
人が住んでいないはずの無人島近くを夜間に通りかかった船舶から、微かな明かりを見たという目撃談が増えてはいないだろうか。
100歳以上の高齢者が全国で数十人も行方不明になっていることがわかった。 90歳、80歳、70歳と年齢を下げて調査すれば、行方不明者の数は計り知れない。
彼らの多くは死んでしまったかもしれないが、どこかで生きているのもいるはずだ。
彼らは老人に冷たい日本社会から逃げ出して、自分たちの駆け込み寺となる秘密コロニーを作り、集団生活をしているという噂を耳にしたことはないだろうか。
カモフラージュ型コロニーは限界集落であり、外部との連絡遮断型は無人島だ。
秘密コロニーの存在は、まだ公的には確認されていないし、報道もされていない。
1 件のコメント:
老人が増えた日本、高齢者行方不明のニュースに日本社会のひずみはとうとうここまで来てしまったのかしらと憂鬱にも
なっていました。でも、そんな日本社会そして家族から逃げ出して駆け込み寺となる秘密コロニーで生活している・・・胸の痛くなる切ない夢でもそんな存在をどこかで私も望んでいるのかもしれない。そうあって欲しい、そうであったらいいという思いを込めて。アメリカ映画「コクーン」を思い出しました。最近の話題の「カールお爺さんの最後の冒険」これはどんなストーリーの展開になっているのでしょう。
ともあれお久し振りです!
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