2016年3月8日火曜日

世界の男たちは皆同じ


 Facebook のマレーシア人の「友だち」の「友だち」で、イスラム社会の人や光景の画像をまめにアップする若い男がいた。 名前もプロフィルも、不勉強のために理解できないアラビア文字なので、国籍に確信は持てないが、おそらくアフガニスタンのタジク人と思われる。

 文字を自動翻訳してみるとペルシャ語と表示される。 彼のカバー写真は、侵攻したソ連軍と闘ったアフガニスタンの英雄マスード。 3・11直前にアルカーイダに暗殺されたマスードは、アフガニスタンの中でもペルシャ語を話すタジク人だ。 彼をアフガニスタン人と判断するのは、この二つの材料だけだ。 世界のどこに住んでいるのかはわからない。

 なんとなく興味を持って、「友だち」申請をしたら、すぐに承認の返事が来た。 以来、彼がアップする画像がFacebookを開くたびに、毎日のように飛び込んできた。

 これはなかなか面白かった。 イスラム教徒の若者の関心対象がよくわかったからだ。 結論から言うと、日本や欧米諸国の若者たちとそれほど違わない。 一番の関心は魅力的な若い女たち。 イスラム世界に馴染みのないたいていの日本人には、イスラム教徒は異星人同然かもしれない。 そういう人たちには、Facebookでイスラム教徒の「友だち」を作るのはお薦めだ。 きっと、親しみを感じるようになるだろう。

 だが、しばらくしてから、彼を「友だち」リストから外した。 いかがわしくて露骨なポルノ画像、動画のアップが次第に増え、見るに堪えなくなったからだ。 中には、”イスラム・ポルノ”とでも名付けたくなる興味深いものもあったが、次第にわずらわしくなってきた。

 とはいえ、世界中の男に大きな違いはないと知ったのは大きな収穫だった。 

 

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