2015年5月23日土曜日
囲い込まれた多摩川BBQギャングたち
多摩川の川崎側、二子橋下の河川敷は週末ともなると、バーベキューの若者で溢れている。 彼らは、川崎市が囲い込みに成功した多摩川河川敷のギャングたちだ。 放っておけば何をするかわからない。
以前は、バーベキューをやったあと散らかし放題、料理に使った鉄板なども持ち帰るのが面倒なのか、近所の道端に放り出していった。 ラジカセからの大音響も。 彼らが去ったあとの河原は、一面にゴミが散乱していた。
川崎市がとった対策は、バーベキューの全面禁止ではなく、場所を限定して一人当たり500円の使用量徴収だった。 道具の有料レンタルも始めた。 これによって、野放しだったギャングどもを管理し、囲い込みに成功した。
それにしても、ここに限らず、河川敷にやって来る若者たちは、なぜ傍若無人になるのだろうか。
花火で騒ぎ、コンビニで買ってきた食い物、飲み物の残骸を撒き散らして消える。 河川敷という場所は、人を無法地帯にいると感じさせる何かがあるに違いない。 だから、昔から河原乞食なんて言葉があるし、ホームレスたちが永住する。 人も殺される。
2014年10月31日金曜日
秋の一日
秋の心地良さを感じる日だった。 多摩川の丸子橋付近の河川敷をカメラを持って、ぶらぶら歩いた。 少しづつ増えてきた渡り鳥たちの羽ばたきをパチリ、水中で光るボラをみつけてパチリ。 悪くはない写真が撮れたが、ありきたりで面白くない。 そう思っていたときに、目に飛び込んできたのは、日射しに輝く見事なスキンヘッドの釣り人。
白い顎ひげをたくわえているところを見ると、決して若くはないが、男の色気があるではないか。 こんな風に年齢を重ねていきたいと感じさせる佇まい。 この日最高の一枚。
だが、丸子橋の下で、またもや楽しい出会いがあった。 とても美人のチンドン屋さん。 たった一人で、チンチンドンドン。 ちょっと奇妙な光景に、つい声を掛けてしまった。
「何してるんですか」、「チンドン屋の練習」、「どこから来たんですか」、「雪が谷大塚」、「それなら多摩川まで来なくても、洗足池がいいじゃないですか」、「ええ、実は一度行って練習したら、近所のマンションの住人から『うるさい』って苦情があって」。
話しているうちにわかったのだが、年のころは団塊世代。 でも、雰囲気はもっと若い。
「私がまだ勤めていたとき、近所にチンドン屋さんが来たんです。 とても面白そうだったので、仕事やめたら習いにいっていいですかって聞いたら、いいって言ってくれたんです」
それで、退職後、本当に習いにいったそうだ。 師匠は埼玉県の川越。 実際に街を練り歩くこともあるという。 そういうときは、師匠の奥さんが着物を貸してくれる。 「赤い振袖なんか着ることもあるのよ」。
妙な女ではあるが、あっけらかんとして実に楽しそう。 ちょいと踏み込んで家族のことを訊いてみた。 「ちゃんと夫がいて、一緒に生活しているけれど、チンドン屋に関心はないわね」。 そりゃそうだろう、普通の男なら。
「じゃあ、またね」。 しまった、名前と電話番号を訊くの忘れた。
2012年4月21日土曜日
とっても不思議な大時計

初めて見る人は、それが大時計だと気付くのに、しばらく時間がかかるだろう。 いや、「大時計ではないかと気付く」と言い換えるべきかもしれない。 それにしても、長針も短針もない。
丸い文字盤(?)に等間隔で12の四角い穴があいていて、よく見ると、赤く光っている。 さらに、じっと見ると、緑色と黄色がひとつずつ光っているのがわかる。 自分の腕時計と見比べ、どうやら、緑色が短針、黄色が長針と推測できる。
普通の視力の人でも、この大時計を見て、現在時間をすぐに言うことはできないだろう。 色弱の人はまったく識別できないに違いない。
この意味不明の大時計は、多摩川の東京側、ガス橋と多摩川大橋の中間あたり、巨大な清掃工場の外壁にある。 住所でいうと、大田区下丸子2丁目。
工場の正式名称は「東京23区清掃一部事務組合 多摩川清掃工場」という。 「一部事務組合」というのは、地方自治法で定められた複数の自治体が共同して行う事業の主体になる組織だそうだ。 つまり、東京23区が共同してゴミ処理をしている工場ということなのだ。
それはいいが、なぜ、こんな時計を設置したのだろうか。 工場の責任者ですら、この時計を見て、すぐに時間がわかるわけがない、と自覚している。
どうして、そんなことがわかるかというと、工場の正面入り口横に、ご丁寧にも「壁面大時計の読み方」という説明の看板があるからだ。 とはいえ、この通りに歩行者はほとんどいない。 そこは旧多摩堤通りで、走り抜けるクルマばかりだ。
だが、大時計だとわかるにしても、こんな場所に設置した理由がわからない。
工場は、旧多摩堤通りと、さらに通りと平行に走る多摩川のサイクリングコースがある土手に面し、その先は河川敷の野球グラウンドと川の流れ。
サイクリングやジョギング、ウォーキングの人たち、野球に夢中の子どもたちが、ここで時間を知ろうとするとは思えないし、昼間は明るすぎて時計の発する光がよく見えない。 しかも河川敷からでは近過ぎて、ななめ横から見上げても時間を読み取れない。
最もよく見えるのは、東京側ではなく、対岸の川崎側、日没から夜明けの間であろう。 ただ、こんな時間の河川敷は、東京側でも川崎側でも人通りはほとんどいない。 誰がこの時計を必要としているのか。
多分、大時計を日々、いつも眺めているのは、川崎側のブルーハウスに棲むホームレスたちであろう。 「東京23区清掃一部事務組合」は、川崎のホームレスのために大時計を設けたのか。 東京都民の税金を使って。
万が一そうだとしたら、大間違いの現状認識だ。 近ごろは、ホームレスでも携帯電話を持っているし、CASIOの腕時計くらいは、はめている。
不思議な、不思議な大時計。 どなたか、この謎を解いてください。
丸い文字盤(?)に等間隔で12の四角い穴があいていて、よく見ると、赤く光っている。 さらに、じっと見ると、緑色と黄色がひとつずつ光っているのがわかる。 自分の腕時計と見比べ、どうやら、緑色が短針、黄色が長針と推測できる。
普通の視力の人でも、この大時計を見て、現在時間をすぐに言うことはできないだろう。 色弱の人はまったく識別できないに違いない。
この意味不明の大時計は、多摩川の東京側、ガス橋と多摩川大橋の中間あたり、巨大な清掃工場の外壁にある。 住所でいうと、大田区下丸子2丁目。
工場の正式名称は「東京23区清掃一部事務組合 多摩川清掃工場」という。 「一部事務組合」というのは、地方自治法で定められた複数の自治体が共同して行う事業の主体になる組織だそうだ。 つまり、東京23区が共同してゴミ処理をしている工場ということなのだ。
それはいいが、なぜ、こんな時計を設置したのだろうか。 工場の責任者ですら、この時計を見て、すぐに時間がわかるわけがない、と自覚している。
どうして、そんなことがわかるかというと、工場の正面入り口横に、ご丁寧にも「壁面大時計の読み方」という説明の看板があるからだ。 とはいえ、この通りに歩行者はほとんどいない。 そこは旧多摩堤通りで、走り抜けるクルマばかりだ。
だが、大時計だとわかるにしても、こんな場所に設置した理由がわからない。
工場は、旧多摩堤通りと、さらに通りと平行に走る多摩川のサイクリングコースがある土手に面し、その先は河川敷の野球グラウンドと川の流れ。
サイクリングやジョギング、ウォーキングの人たち、野球に夢中の子どもたちが、ここで時間を知ろうとするとは思えないし、昼間は明るすぎて時計の発する光がよく見えない。 しかも河川敷からでは近過ぎて、ななめ横から見上げても時間を読み取れない。
最もよく見えるのは、東京側ではなく、対岸の川崎側、日没から夜明けの間であろう。 ただ、こんな時間の河川敷は、東京側でも川崎側でも人通りはほとんどいない。 誰がこの時計を必要としているのか。
多分、大時計を日々、いつも眺めているのは、川崎側のブルーハウスに棲むホームレスたちであろう。 「東京23区清掃一部事務組合」は、川崎のホームレスのために大時計を設けたのか。 東京都民の税金を使って。
万が一そうだとしたら、大間違いの現状認識だ。 近ごろは、ホームレスでも携帯電話を持っているし、CASIOの腕時計くらいは、はめている。
不思議な、不思議な大時計。 どなたか、この謎を解いてください。
2011年2月2日水曜日
悲劇の多摩川フクロウたちは耐えるしかない

衆人環視のもとでの生活を強いられた多摩川フクロウの悲劇は、いくつかのきっかけが重なった結果であろう。 どれか一つに責任を負わせることはできないが、明らかに、きっかけの一つを作った人物を、ほぼピンポイントで特定することができた。
哀れなフクロウたちの居場所から遠くない駅近くの商店街の熟年男性だった。
本人に悪気はまったくなく、無邪気に色々な人に見てもらいたいと思って、新聞社に電話で通報した。 新聞は場所をぼかして、珍しいフクロウの飛来を報じたが、地元の口コミもあいまって、たちまち知れ渡ってしまった。
新聞社に電話をした男性は、新聞が場所を明確に伝えなかったので、役所の広報課にも電話をして、問い合わせがあったら教えるようにと詳しい場所を伝えた。
善意の人なのだ。 きっと周囲の人たちに好かれる親切なオジサンであろう。 そして、フクロウの写真を撮ろうと連日集まる人々も、動物と自然を愛する優しい心の持ち主であろう。
フクロウたちは、かれこれ2か月も人間たちに連日覗かれながら、けなげにも同じ場所で動かずに耐えているように見える。
そろそろ”視撃”から解放してやりたいのだが、好奇心という魔物がそれを許さないだろう。
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