2014年12月2日火曜日

「居酒屋兆治」で呑む


かしら 80円
しろ、ればあ、たん、はつ、がつ、こぶくろ 70円
煮込 280円
もずく 280円
自家製らっきょう 350円
豚足 200円
カニみそ 350円
いか丸焼 450円
すだこ
たこぶつ 360円
じゃがバター300円
ほっけ 400円
ほたて貝柱 450円
枝豆 300円
塩辛 200円
お新香 200円
あさりバター350円
ビール  450円
お酒 200円

 きのうの夜(2014年12月1日)の民法テレビで、最近死去した俳優・高倉健を追悼して彼の出演作「居酒屋兆治」をやっていた。 初めて見た。 それで「ありゃっ!」と気付いたのは、この映画は函館が舞台だったのだ。

 今年の3月に初めて函館に行って、この街をすっかり好きになってしまい、地元の人しか集まらないような居酒屋に何軒も立ち寄った。 そういうわけで懐かしさもあって、この映画をつい最後まで見てしまった。 ついでに、「兆治」の店の壁に書いてあるメニューを写真に撮って拡大して書き写したのが、上の値段だ。

 どうだろうか、現在のノンベエ金銭感覚からして安いか高いか。 ちなみに映画は1983年制作、30年前だ。

 多少安いとは思うが、それほど違和感はないのではないか。 最近は激安のチェーン店もあるし、北海道の飲み屋は東京と比べ割安でもあるし。

 「食べログ」で函館のヤキトリ屋を検索し、1000円~1999円という安い料金設定の店のメニューをみると、砂肝、はつ、レバー、かわ130円、中びんビール560円。 確かに30年の差は歴然としているというところか。

 それでも、思い起こしてみると、函館の生活感覚、じゃなかった、飲み歩き感覚からすれば、「兆治」の値段が妥当に思えるのが不思議だ。 きっと、知らず知らず、函館の夜を歩いているうちに、「兆治」に迷い込んでいたのだ。

 映画の最後に、兆治の妻役・加藤登紀子作詞作曲「時代おくれの酒場」の歌声が流れる。 もちろん歌い手は高倉健。

この街には 不似合な
時代おくれのこの酒場に
今夜もやってくるのは
ちょっと疲れた男達

 この歌詞は絶対にへんだ。 函館という街には時代おくれの酒場がとても似合うからだ。

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