(今はにぎわう明洞) |
人口減少が止まらない日本人は、計算上、やがて地球から消滅する絶滅危惧種だ。 絶滅はいつか、というと基準の取り方で様々だが、国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集(2015年)」は、現在の死亡率と出生率がこのまま続く仮定では、西暦3000年に日本人の人口は1000人になる。
東北大学大学院経済学研究科のHP「日本の子ども人口時計」は、つい見入ってしまう。 1年間に減少する子どもの数は現在15.3万人と設定し、最後に残された子どもが一人になるのは、西暦3776年8月13日としている。 この日までのカウントダウンを「日・時間・分・秒」で表示している。
http://mega.econ.tohoku.ac.jp/Children/index_2015.jsp
厚生労働省発表の最新人口動態調査(2014年)によると、1人の女性が生涯に産む子どもの数を推計する日本の合計特殊出生率は1.42。 世界的な少子化国だが、今や日本に限らず、大きな人口を抱える中国やロシアですら、少子化による将来の人口減という不安に直面している。
最も深刻なのは、韓国であろう。 以下、ソウルからの昨年(2014年2月27日)の報道だ。
・・・・・・・・・・
韓国 再び「超少子化」に=出生率1.19人
【ソウル聯合ニュース】韓国で昨年、人口1000人当たりの出生数が8.6人と過去最低を記録し、1人の女性が生涯に産む子どもの平均数を示す合計特殊出生率も1.19人で超少子化の基準となる1.30人を再び下回ったことが分かった。
韓国統計庁が27日発表した2013年の出生・死亡統計(暫定)によると、昨年の出生数は43万6600人で前年比9.9%減少した。2010~2012年は増加したが、再びマイナスとなった。人口1000人当たりの出生数も前年比1.0人減の8.6人で、統計を取り始めた1970年以降で最低だった。
合計特殊出生率は1.19人と、前年から0.11人減少した。2005年に1.08人まで落ち込んだ後は徐々に回復し、2012年は1.30人に達したが、昨年は超少子化国に逆戻りした。経済協力開発機構(OECD)の平均(2011年)は1.70人。韓国は34加盟国の中で最も低い。
統計庁は「29~33歳の女性の人口が減り、初婚年齢も上がったために第2子を産む割合が低下している。未婚者も増えている」と説明した。2012年は強い運気に恵まれるとされる60年に1度の「黒竜の年」で出産が増えたが、昨年はその反動もあった。
・・・・・・・・
さらに、この報道は、韓国・国会立法調査処のシミュレーションによれば、合計特殊出生率が続けば、韓国人は2750年に絶滅すると伝えている。
それによれば、2014年現在の韓国の人口は5000万人。 現在のペースで人口が減り続けると、約120年後の2130年ごろに1000万人、そして2750年にゼロになる。
おそらく、こうなる以前に南北朝鮮統一が実現しているだろうから、この通りにはならないだろう。
だが、日本人と韓国人の両方が絶滅危惧種なら、竹島などというちっぽけな島の領有権を勝ち取っても、どれほどの意味があるのだろうか。 はるかかなたの未来のことではあるが、なにか虚しい気持ちになる。 そこには誰もいなくなっているのだから。
0 件のコメント:
コメントを投稿