2013年11月14日木曜日
化粧品メーカーが作る美の基準
化粧品メーカーのポーラが、「美肌県グランプリ総合年間ランキング2013」なるものを発表した。 昨年2012年から始め、今年で2回目。 日本全国47都道府県の女たちの美肌度を調べ、順位を付けたものだ。
トップは、2年連続で島根県。 ベスト10は、以下、2位石川県、3位高知県、4位富山県、5位山形県、6位宮城県、7位東京都、8位香川県、9位山梨県、10位愛媛県。
島根のトップをはじめ、この順位を納得できるかどうかは別にして、すぐに出てくる好奇心は、「それじゃあ、ビリはどこ?」。
ポーラの発表によると、ワースト10の10位は山口県、以下、9位広島県、8位京都府、7位茨城県、6位大分県、5位栃木県、4位静岡県、3位滋賀県、2位岐阜県。
そして、”栄光”のワースト・ワンは群馬県。 ベスト10もワースト10も6県が去年と同じ顔ぶれになっている。 ちなみに、群馬県は昨年はワースト2だった。
しかし、島根県が美肌No.1と言っても、たいていの日本人は、島根と鳥取が地図のどっちかわからないのだから、美肌15位の鳥取の女を見ても、「さすが島根の女」と感心するかもしれない。 東京の女は美肌7位になっているが、東京には日本中の人間が集まって混血が深化しているのだから、何を以って東京と言うのかわかったものではない。
こんなランキングでも毎年発表して宣伝すれば、順位の上下に一喜一憂する現象が生まれるかもしれない。 きっと化粧品メーカーの狙いはそこにある。 そもそも、このランキングに信憑性はあるのか? 単にポーラ化粧品の都道府県別売り上げ順位なのかもしれない。 群馬県は実は、資生堂の牙城なのでビリにしたのではないか?
だいたい、美しさの基準を化粧品メーカーに決められてしまうのは不愉快ではないか。 いや、実は、化粧という行為自体がそういうものなのかもしれない。 女たちの知性と教養を盲目にし、商業的な美の基準を無自覚に追い求めさせる魔術。
そんなペテンに免疫力を持つ本当に美しい女に会いたいものだ。
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