2011年2月1日火曜日

ムバラクの命運は時間の問題


 CNNテレビは、24時間休みなくエジプト騒乱のカバーを続けている。 明らかに、独裁ムバラク体制崩壊を前提に、その瞬間を逃すまいとする報道シフトだ。

 大衆蜂起で倒された政権の例、1979年イランのパーレビ王政、1986年フィリピンのマルコス独裁、1998年インドネシアのスハルト独裁などと比較すると、ムバラクの命運は明らかだ。

 政権倒壊のプロセスがテレビのライブで歴史上初めて報道されたのは、1986年のフィリピンだった。 以来、戦争までもがライブで報じられるようになった。

 今では、現場にいる誰もが携帯電話でリアルタイムの情報を発信できるようになった。 テレビや新聞は表向きの報道の中では、「ムバラクはもう終わりだ」とは言わないが、携帯を持ってデモに参加している若者たちと同様に、「その瞬間」を、記者と機材を大動員して待っている。

 これだけ期待されると、ムバラクは去るしかない。 問題は、いつ。

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