「日本全国が雨」という天気予報にもめげず、東京から中央高速にのって、スキー場に向かった。どこかに雨が降っていないところがあると信じて。
今シーズンはついていない。北海道や長野、5回もスキーに行ったのに、毎回コンディションが悪かった。行くたびに、真冬とは思えない暖気に見舞われた。スキーは雪煙というより水しぶきをあげるという方が近かった。水上スキーじゃないのに。
きょうは、「今度こそ」と気負ってでかけたが、運に見放されていた。雨の勢いは強まる一方だった。だが、車の中から、長野県・白樺湖の「2 in 1」という変な名前のスキー場に携帯で訊いてみると、「今は雪です」と、うれしい返事。とにかく雨ではない!
行ってみると、確かに雪が降っていた。スキーもできた。とは言え、雪は限りなく雨に近い水気を帯び、全身がぐっしょりと濡れた。やはり、ついていなかったのだ。
今年は異常な暖冬と言われた。今シーズンのスキーが面白くなかったのは、そのせいだろう。だが、何度行っても悪コンディションに巡り合ったのはなぜか。もしかしたら、これは運が悪かったのではなく、暖冬が異常ではなく通常になっているのではないか。
やがて雪がもっと減って、スキーなどというスポーツが歴史的、あるいは考古学的存在になってしまう日が来るのだとしたら、きょうの不運は、実は、未来の先取りだったのかもしれない。
(写真は、「ブランシュたかやま」のパンフレットから)
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