2011年10月28日金曜日

深刻なのは本当だが、洪水報道は?

 この画像を見てもらおう。 ThaiTravelBlogos.com というサイトの画像。 タイの洪水は首都バンコクを包囲し、10月28日からは、市中心部をも水浸しにしようとしている。 その状況をタイ王国で最も神聖な場所、王宮近くで報じているタイのテレビ局クルーの姿を撮ったものだ。
 このブログによれば、テレビ・クルーたちは、道路が乾いている部分がいくらでもあるのに、その周辺で、最も水の多い場所で現場リポートをやっていた。 確かに、この画像の後ろの方には、乾いた路面の部分がみえる。 このブログが言いたいことは、メディア報道をまともに信じるなよ、ということだ。
 ニュースメディアというものは、状況をわかりやすく伝えるために、多少の誇張をすることを常とする。 それは必ずしも全面否定すべきものではない。 なぜなら、視聴者や読者がその報道を通じて、現状を理解できるなら許されていい(ヤラセ報道は別だ)と思うからだ。 無論、こうした誇張には限度があるべきだ。
 それにしても、このブログの問題提起には考えさせられる。 日本でも、タイの洪水は連日大きく報道され、大変な事態になっていると信じられている。 現地も見て、日本のテレビを見ると、そこにウソがあるわけではないと思う。 ただ、それでも多少の誇張があることは否定できない。
 まあ、情報というものは、昔から同じだったのかもしれない。 現代の問題は、日常生活では絶対に肉眼で見ることがない地球の裏側の出来事まで知っている必要があることだ。

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