2016年12月14日水曜日

世界が壊れる



 11月のアメリカ大統領選挙でトランプが当選してから1か月以上がたった。 なぜ、あんな男が勝てたのか、世界は、いまだに納得できないでいる。

 今年の世界は予想外の選挙結果だらけだ。 イギリスの国民投票によるEU離脱決定、フィリピンのならず者ドゥテルテの大統領当選・・・。 意味不明の狂信集団IS(イスラム国)の勢力も衰えていない。 意外な出来事に慣れてきて感覚が麻痺し、どんなことが起きても驚かなくなるのが、そろそろ怖くなってきた。

 きっと、今われわれは歴史的転換点に立っている。 冷戦時代からアメリカ一国支配を経て、未知の秩序が形作られようとしている。 IS台頭、トランプ勝利といった過去の経験からすると想像を超えた現象が起きるのは、まさに未知の時代へ突入しているからだ。

 まもなく、中国が支配する世界になるのかもしれない。 北朝鮮が核戦争の引き金を引いて混乱の世界が始まるかもしれない。 その混乱と巨大群発地震で日本は国家存亡の危機に直面するかもしれない。 EUは消滅し、ヨーロッパではドイツが唯一の大国になっているかもしれない。

 様々な予想外の出来事は地中深くのマグマでつながっている。 天皇の生前退位がどうとかなどというチマチマしたことでエネルギーを浪費しているうちに、地球を揺るがすビッグバンがやって来る。

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