2011年3月11日金曜日

いいじゃないか、多少の間違いは


 こいつは、明らかに誤字だが、「駐車禁止」としか読みようがない。 稚拙な間違いだが、悪意はないだろうし、「こどもの教育上けしからん」と、目くじらをたてるほどのことではない。

 日本の政治家への外国人の寄付が禁止されているからと言って、在日韓国人からのわずかな額の寄付で大騒ぎするのは、この誤字程度の問題だと言ったら、腹を立てる人間がけっこういるのかもしれない。 「油断していると、ワガクニは外国人に支配されてしまうゾ」と。

 気持ちはわからないではないが、物事の本質と関係ないところで、「駐車禁止」の誤字が国家存亡の危機だといきり立つのと、どれほどの違いがあるのか。

 近ごろ、日本の世の中はどうでもいいことで大騒ぎしている。

 たかがテレビ塔がどんなに高くなっても、あのバカバカしいバラエティ番組を垂れ流す道具にすぎないが、マスコミは「東京タワーを追い越した」、「600mに達した」などと大げさに騒いでいる。

 携帯電話のカンニングもそうだ。 手段が年寄りに目新しかっただけで、所詮カンニング、売春の歴史と同じくらい大昔から続いている。 おそらくカンニングで逮捕されたのは史上初めてではあろうが。

 賃貸パンダの話もそうだ。 パンダはかわいくても中国から到着して名前が決まったというだけで、なぜ新聞の一面の大ニュースなのか。

 どんどん幼稚になっていく日本社会で、「これは重要なことだ」と記憶すべきことはさしてないような気もする。 認知症になっても、実は、困ることはないのかもしれない。 考えようによっては、これは喜ばしいことだ。

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